水俣市様 活用事例紹介

仮設会場での受付業務に威力を発揮
地域プロモーションにも効果

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Serialna(シリアルナ)は、iPadと小型プリンターなどを接続して、受付番号の発券と音声による呼び出し、待ち人数の表示などを行える、無料のiPad用アプリである。Serialnaには、ご当地キャラクターを受付画面に登場させる「着せ替え」機能がある。この機能により地域のPR効果が期待できることから、熊本県水俣市の萌えキャラとSerialnaのコラボレーションが始まった。同市は、並行して行った税の申告会場でのテスト利用を通じて、手軽で携帯性に優れるSerialnaの利便性を実感。これを機に市の窓口業務への導入だけでなく市民向けの出張健康診断での活用も進めている。Serialnaとのコラボレーションの経緯や使用しての感想などを聞いた。


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Serialnaとのコラボで地域活性化
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 水俣市は、熊本県の南端に位置する人口およそ2万6,000人の地方都市。不知火海を望むリアス式の湯の児海岸や、歴史情緒溢れる温泉街など、数多くの観光スポットに恵まれている。

 しかし、かつては公害の街として知られていた。それを教訓として、1992年に日本で初めて環境モデル都市づくり宣言を行い、ごみの高度分別や独自の環境ISO制度など、さまざまな環境政策に取り組んできた。2008年7月には国の環境モデル都市に認定されるなど、水俣市は、「環境首都」として新たな歴史を歩んでいる。

 とはいうものの、「公害」「環境問題」という固いイメージのままでは、親しみやすさを感じてもらえず、観光客も呼び込みにくい。そんな従来のイメージを打破しようとして2012年に始まったのが「みな萌えプロジェクト」だ。水俣市役所の有志職員や市内の事業所、市民の有志によって構成された団体が推進する、いわばキャラクターを活用した地域活性化である。もともと市のマスコットキャラクターであった「ミナちゃん」を2次創作して、「桜井美奈」「桜井杏奈」という萌えキャラをつくるとともに、インターネットやSNSを使って地域情報発信をしているという。同プロジェクトに携わっている水俣市役所総務企画部の宮原明寿さんが、萌えキャラを用いた理由を語る。

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「当初はゆるキャラを考えていたのですが、熊本県のゆるキャラ『くまモン』には太刀打ちできないだろうということで、『萌え』でいこうとなったわけです。これまで、『美奈』と『杏奈』が動画で観光案内するアプリを含め、2つの萌えアプリを開発しました。その結果、観光客では少なかった10代後半から20代の若い男性にアピールする効果が出ています」

 さらに2014年、自動受付番号発券アプリSerialnaと水俣市の萌えキャラがコラボレーションすることになった。Serialnaの「着せ替え」機能を使い、受付番号発券画面に萌えキャラ「桜井美奈」こと「ミィーナ」が登場。店舗や病院などの窓口にSerialnaを導入すれば、「ミィーナ」が受付番号を発券し、順番待ちの利用者を案内するという仕掛けだ。

「Serialnaで桜井美奈のキャラクターを使いたいという突然の申し出に驚きましたが、全国展開のチャンスだと思い、喜んですぐに返事をしました。英語版もあるそうなので、Serialnaとコラボすることによって、国内のみならず、世界にも美奈の知名度が上がり、ひいては当市のPRにつながることを期待しています」

税の申告会場で手軽なメリットを実感
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 この申し出をきっかけに、水俣市役所ではSerialna導入の検討を始めた。ちょうど税の申告が始まっていたため、受付用iPad 1台、呼出用iPad 4台という構成で、まずは申告会場での試験運用が実施された。

「このテストで、iPadとWi-Fi環境、プリンターだけですぐ利用できるというSerialnaのメリットを実感しました。本来は、市民課や税務課の窓口での利用を検討していたのですが、仮設での受付にも有効だと気づいたのです」

 そのほかにも試験運用では、Serialnaと複数のiPadとの連携がスムーズなこと、デザインがシンプルなこと、呼び出しの音声がクリアなことも高く評価された。Serialnaの開発では、コンシューマ向けアプリということもあって、ユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスに力を入れて検討したことが、こうした使い勝手のよさにつながっている。

「驚いたのは、受付1台で呼び出しが複数、つまり1対Nで使えること。また、デザインがシンプルなので、高齢者の方などにも迷わず使えるという点が非常に気に入っています」

活用用途の広がりに市民も注目
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 現在水俣市役所では、Serialnaを市民課をはじめとする窓口業務に導入する準備を進めているだけでなく、市民向けに行っている健康診断の会場での活用も始めている。こうした健康診断は、市内のさまざまな会場で実施する必要があるため、簡単にどの会場にでも持ち運びできるSerialnaの優れた携帯性が大いに役立つからだ。また、市民の間でもSerialnaがちょっとした話題になっているという。

「税の申告会場で使用したときに、地元商店街の方が興味を持たれたようで、婚活プロジェクトのようなイベントでうまく活用できないかとのお問い合わせを多数いただきました。私たちも、Serialnaの使い勝手のよさを参考にして、新たなアプリの開発を企画したいと考えています」

 Serialnaは受付用と呼出用のiPadを1台ずつと対応プリンターを用意すれば、簡単に受付システムが構築できるため、順番待ちの必要なすべての受付窓口で活用が可能だ。それだけに、活用用途は限りなく広い。

 顧客満足度の向上に役立てられるほか、受付業務の負荷を軽減するSerialna。今後は、さらなる改善要望に応えるバージョンアップを図るとともに、受付画面に地元キャラを登場させることにより、ささまざまな地域のプロモーションにも貢献していく。

水俣市プロフィール
熊本県最南端に位置し、西はリアス式海岸を有する不知火海に面し、北から南までの三方を九州山地の支脈に囲まれている。1889(明治22)年、町村制の実施に伴い水俣村となる。1908(明治41)年、日本窒素肥料(株)水俣工場が設立されて以来、人口が急速に増加し、工業都市として発展。1949(昭和24)年に市制を施行、1956(昭和31)年に久木野村を編入する。同年、水俣病が公式確認され、大きな社会問題になった。現在、水俣市は、水俣病を教訓として環境モデル都市づくりに取り組んでいる。
面積:162.89km2
人口:26,428人(2014年10月末現在)
特産物:サラダ玉ねぎ、みなまた新茶、甘夏、デコポン
主な観光スポット:湯の児温泉、湯の鶴温泉、中尾山公園、親水公園、湯出七滝、寒川地区の棚田
水俣市役所所在地:〒867‐8555 熊本県水俣市陣内1-1-1
http://www.city.minamata.lg.jp/
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カテゴリー: 事例